『だから、ナンパ男の花京院昴さん?』
「そう・・・ですが?」
ナンパ男?!
失礼な奴だな。
『そっか、そっかぁ。』
電話口の相手は一人で納得している。
なんだこいつ。
俺は、ふと先日目撃した志保と男を思い出した。
こいつもしかして、志保の・・・
『志保と、俺とのカンケイ。聞いてないの?』
「え?」
『ふぅーん。
まだ、そういう関係じゃないのか。
意外と奥手だね。昴君?』
いちいち癇に障る言い方を選んでいるのがわかる。
腹が立つ。
相手が笑いながら
からかっているのが解る。
「ーーお前は。誰だ?」
『あはは。
志保に聞けばいいだろ?
何?
あっ。もしかしてえ~
君は信用されてないの?』
そいつのやけにさわやかな笑い声が
余計俺をイラつかせる。
信用ってなんだよ。
携帯電話を持つ手に力が入る。
「てめぇ。何が言いたい。」
『おいおい。花京院の坊ちゃんあろう方がそんな乱暴な。』
イライラする。
もしかして、
志保はこんなのと付き合ってるのか?

