御曹司なんてお断りっ◆



『だから、ナンパ男の花京院昴さん?』

「そう・・・ですが?」

ナンパ男?!
失礼な奴だな。


『そっか、そっかぁ。』


電話口の相手は一人で納得している。

なんだこいつ。

俺は、ふと先日目撃した志保と男を思い出した。
こいつもしかして、志保の・・・

『志保と、俺とのカンケイ。聞いてないの?』

「え?」

『ふぅーん。
 まだ、そういう関係じゃないのか。
 意外と奥手だね。昴君?』


いちいち癇に障る言い方を選んでいるのがわかる。
腹が立つ。
相手が笑いながら
からかっているのが解る。




「ーーお前は。誰だ?」

『あはは。
 志保に聞けばいいだろ?
 何?
 あっ。もしかしてえ~
 君は信用されてないの?』



そいつのやけにさわやかな笑い声が
余計俺をイラつかせる。

信用ってなんだよ。




携帯電話を持つ手に力が入る。

「てめぇ。何が言いたい。」

『おいおい。花京院の坊ちゃんあろう方がそんな乱暴な。』


イライラする。
もしかして、
志保はこんなのと付き合ってるのか?