「じゃ、アヤの気の

 変わらないうちに、

 今、葉書書いて

 ポストに入れちゃおうよ」


無邪気な笑顔を見せながら

言う澪の姿に、

私も思わずこくんと頷く。


こういう澪の勢いの良さが、

優柔不断な私には

とても心強い。


早速カバンから

あの白い封筒を取り出し、

葉書を手にする。


澪もまた同じ葉書を取り出すと

さっさと空欄を埋め始めた。


私は澪に気付かれないように、

ゆっくりと1回深呼吸をしてから

書き始める。


名前。


住所。


ここまできて

スラスラと動いていたペンが

ぴたりと止まる。


出席か欠席か―――。


どちらかを丸で囲めば

あとはポストに投函するだけ。


“出席”に丸をするだけ。


たったそれだけのことなのに、

なかなか手を動かすことが

出来ない。