「優くんがお兄さんで、

 敦が弟……」


囁くような小さな声で

私が呟くと、

2人息を合わせたように

ぴったりと同時に頷く。


性格が違うのは、

きっと育った環境が違うから。


でも、敦も優も

それぞれの両親にたくさん

愛されて育ったのだろう。


ふわりと微笑むその顔は、

穏やかで温かい。


「じゃあ、なんで……。

 なんで敦はこっちに

 戻ってきたの?」


私の問いかけに敦は

ニカッと笑ってから答え始める。


「優を探すため。そりゃ、

 彩加に会うのも大切な

 目的だけどな」


「でも、優くんが

 この辺りにいるなんて

 確証ないんじゃ……」


「それが、

 確証があったんだよ」


鼻を鳴らしながら言う敦に、

私は首を傾げる。