「敦くん、……いや、

 もう呼び捨てでいいよね。

 敦の言う通り、

 俺たちは双子。

 生き別れた兄弟なんだ」


敦と優の言葉が

ぽわんと宙を浮く。


その言葉を

上手く飲み込めない私は

ただただ呆然と立ち尽くす。


とその瞬間、

全身の血の気が

一気に引くのを感じたかと思うと、

酷いめまいを起こして

その場にしゃがみ込んだ。


「彩加!」


「彩加ちゃん!」


2人に大声で呼びかけられても、

それに応える余裕が私にはない。


全くの偶然であれ、

2人が対面したと思ったら、

『双子の兄弟』だなんて

口を揃えて言い始めて、

私の頭ではどうしたって

理解しきれない。