きっと私の心の中で、

敦は特別な存在では

なくなっている。


ただの幼馴染。


気の知れた、

ずっと一緒にいても

私が私らしくいられる相手。


今、私の目の前にいる

優が敦だったら……。


もしそうだったら、

私は間違いなく

敦への想いをあの頃より

一層強くさせていた。


優が敦―――


「ねぇ、優くん。

 一つ訊いてみたいことが

 あるんだけど、いいかな」


アイスレモンティーを

口に運んでいた優が、

小さく頷く。


「いいよ。何かな」


「あの、さ……。

 優くんって、

 兄弟とかいるのかなって」