「優、くん……」


ふんわりとした

柔らかい笑顔のまま

私に近付く。


やっぱり敦と優は

外見が似過ぎている。


でも中身は正反対で、

今、目の前にいる優は

本当に穏やかだ。


それが私の心を

どんどん追い詰めていく。


ほんの少しだけ

息を乱して私の前で

止まった優は、

大きく息を吸い込み

ゆっくり息を吐く。


そして私を見ると、

もう一度甘くとろけるような

微笑みを向けた。


「おはよ、彩加ちゃん。

 1週間ぶりだね」


「う、うん。そうだね……」


どうにか笑顔を

作ろうとするけれど、

どこか不自然で

自分自身とても気持ち悪い。


そんな私の顔を

優がじっと見つめて口を開く。