敦はにっこりと

笑って口を開いた。


「大丈夫もなにも。

 俺、コーヒー大好きだから」


敦のこたえに母親も

にこっと微笑むと

マグカップにお湯を注ぎ入れた。


リビングにコーヒーの

ビターな香りが充満する。


「どうぞ」


「ありがと、おばさん」


敦は出されたコーヒに

鼻を近づけて微笑んでから

口に含んだ。