「相変わらずだな、彩加は。

 小学生の時も

 冷めたヤツだったもんな」


「別にいいじゃない。

 “冷めてる”じゃなくて

 “冷静”て言って欲しいわ」


「どっちも同じだろ。

 ま、それが彩加らしくて

 いいんだけどさ」


私の家だからだろうか。


それとも、会うのが

2回目だからだろうか。


あんなにショックを受けていた

敦の変貌を今は全く感じない。


それよりも、

お互い一気に小学生の頃に

戻ったような感覚さえ覚える。


同窓会の敦は、

『作られた敦』だったのだろうか。


「敦くん、座って。

 今、コーヒー淹れるから。

 あ、敦くんは

 コーヒー大丈夫かしら?」


マグカップに

インスタントコーヒーを

入れながら母親が訊く。