「敦くん、なんだか

 すっかり素敵になっちゃって」


頬を赤らめながら母親が言う。


すっかり“大人な敦”に

魅了されてしまったようで、

母親はしばらく

敦に見とれていた。


それもそうか。


小学生の時だって母親は

敦のことをすごく気に入っていた。


ましてこうして

大人になった敦と再会し、

その敦が妙に色っぽく

なっていたら母親の胸が

時めかないはずがない。


同窓会の敦を知らないから

尚更だ。


「そうかな。

 私はそう思わないけど」


椅子に座りすっかり

冷めてしまったカフェラテを

口にしてしれっと言う私に、

母親が「まったく、もう」

なんてことを言う。


そんな親子のやり取りを

見ていた敦がワハハと豪快に笑う。