「彩加ちゃん、

 今日これから時間あるかな」


突然の優からの誘いに、

私の目が丸くなる。


時間はたっぷりと

言っていいほどあるけれど、

それをそのまま

返事してもいいのか

戸惑いを隠せない。


思わず視線を少し下へ

向けてそらしてしまう。


そんな私に気付いたのか、

優はふふっと笑うと口を開いた。


「急すぎたかな、ごめんね。

 いや、もし

 彩加ちゃんがよければ、

 どこかでお茶でもしないかなって」


「……」


「やっぱり、

 イキナリは困るよね」


ううん、

そんなことなんてない。


こうして優に誘われて、

戸惑いはするものの

嫌だとは思わなかった。


それよりも嬉しい気持ちが

じわりじわりと心の中を

満たしていく。


私は優を真っ直ぐに見ると、

優のようなふんわりとした

笑顔を作る。