「……合格」

修司先輩は満足そうに、笑った。


「菜央、こっちに来い」

「えっ? あ、はい……」

いきなり名前で言われて、びっくりした。


言われるまま、修司先輩が座るイスに近づいた。


「あ、あの?」

「呼べたご褒美をやる」

「え? ご褒美って」

あたしが言い終わらないうちに、先輩はキスしてきた。


「っ、修司先ぱ……」

また、あの激しいキスが浴びせられて、立つのがやっと。

脚がガクガク震えて、あたしはその場に座ってしまった。


だけど、先輩のキスは終わらない。