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…………
あれ……ここ、どこ…?
私は目を覚ました。
真っ白な天井が広がっている。
そうだっ、私倒れたんだ。入学式っ、!
私は急いで寝ていたベッドから起き上がる。
周りを見渡す限り、ここは保健室のようだ。
「やっと起きたか。」
「きゃっ!?」
男のひとの声が背後から聞こえ私は驚いて悲鳴を上げる。
振り返ると私より年上っぽい制服を着た男のひとがいた。
「あ、あの……。」
「何?」
「ここって…」
「明揚高校だけど。あんた、新入生だろ。」
「え…あ…はい。」
「体調は?」
「あ、もう大丈夫です。ありがとうございます。」
「もう入学式終わっとるから、クラス行くぞ。」「あぁ、はい…。」
私はベッドから出て男のひとと一緒に保健室を出た。
「確かあんたのクラスは特別クラスのA組だから。」
男のひとはそう言いながらどんどん校舎から離れて歩いていく。
「あの、特別クラスって何なんですか?…てかこれだんだん校舎から離れてってません?!」
私は不安になり足を止める。
「は?あんた特別クラスのこと知らねーの?」
「し、知らないです!何なんですかそれ?!」
「…説明すんのめんどい。取りあえず行けばわかる。」
私は仕方なく男のひとの行く方向について歩いていく。
「あんたが今から三年間通う校舎はここ。」
さっきあった校舎から約1キロ離れたところにある校舎の前で男のひとは立ち止まった。
「普通の校舎なんだね。同じ学校なのにこんなに校舎が離れてるからもっとヤバいところかと思った〜。」
「ヤバいのは見た目じゃなくて中身だけどな。」
「え?」
「とっとと中入るぞ。」
「え、ちょっとどーゆうことですか…。」
「……。」
男のひとは何も答えずに校舎に入って行ってしまった。私は急いでその後ろに着いて行く。
階段を何段か上がり三階に着いた。
「あそこ。A組って書いてあんの見えるだろ。俺はもう行くから。」