学校から家に帰ってきたら。


………もう最悪。

「母さん、大丈夫?」

「…の…のづえ?のづえなのよね?」

「のづえだよ。どうしたの」

「こぐれが…またお金を…」

「またかよ…」

こぐれっつーのは俺の兄貴。
どうしようもねぇ落ちこぼれ。

「ごめんね…のづえ…」

「いいよ。じゃあ俺晩飯買いにコンビニ行ってくるから」

「う、うん」

母さんを家に残して俺はコンビニに向かった。

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ドンッ!

もぅ…まじついてねぇ…誰かにぶつかった。
あーあープリン落ちてるし。

「痛…あ、プリンが…」

…(笑)なんで棒読みなんだよ。
とりあえず謝ろうと思って後ろを振り返った。
でけー。170はこしてるよな…

「わりぃ!……」

結局、落としたプリンを買ってやりコンビニを後にして俺はそいつと話をした。
名前は宇都宮りんご。
性格は多分…天然。

りんごと別れた後、俺は本来の目的を思い出してコンビニに戻った。

宇都宮りんご…おもしれぇやつ。
また会いたいな…。