私はかおりの高い声で目を覚ました。
授業の内容はよく覚えてない。
気付いたら眠ってたから。

「おいおいりんこ。寝すぎだぞ」

「寝る子は…育つから」

「お前は育ちすぎだ」

育ちすぎって…
あんずだって私と一緒で172くらいだったと思うんだけど…

「ところでさぁ…どうなの?こっちの方は」
「…は?」

意味不明すぎる…
いきなり手でをつくってきた。

「んん!だからぁ」

「変な声だすな」

「れ・ん・あ・い」

もっと意味分かんない。
てか…

「人の心配より自分の心配しろ」

「わぉ。そうきたか…」

かおりには二才年上の彼氏がいて、今遠距離恋愛中らしい。
私たちが高2だからその人は大学生。

「だって最近真人くん忙しそうで電話すぐきっちゃうんだもん…」

「へーめんどくさ。私はまだいいや。…そうゆうの。それじゃ私、次の選択授業音楽だから。かおりは…美術だったけ?じゃね」

かおりと別れて私は1人音楽室へと向かった。