「おはよぉ」
「はよー」

いつも通りクラスメートの元気な声をききながら、私宇都宮りんごは机に頬杖をついて窓の外を見た。

「おっはよぉ。りんこ」
「…うぃっす」

そんな私に話しかけてきたのは私の友達、関かおり、元気なのが唯一のとりえ。

「あら、いつも以上に眠そうやん。」

「…別に眠くはないよ。次の授業が英語だからだるいだけ」

そう言って私はまた窓の外を見た。
裏庭で私の妹である宇都宮あんずが花に水をあげていた。

「あんず…」

「え?あ、本当だ。あんこえらいね〜。りんこと大違いだね」

「黙っとけ」

かおりはまだ何か言ってたけど無視しといた。
こうして何分かたち、授業が始まった。