『まだ寝てる?早く起きなよ、』


「うん…?」


誰かの声で目を一度開ける。


だんだんと目の焦点があってきた。



『おはよ。』


「雨音(アマネ)…。おはよう。」



彼は野木(ノギ)雨音。



私、野木朱音(アカネ)の双子の兄。



雨音は私の前世の記憶を知っている。