Memory♢私が生まれた理由





「俺の名前は『華園一哉先輩ですよね。』




彼女は俺の名前を知っていた。



すごく…うれしかった。



ちょっと調子に乗ろうかな?



「朱音って呼んでいい?」



『…いいですよ。』



『よくない』




いいって言ってくれた彼女の隣で俺をにらみながら彼は言った。





『先輩…朱音のこと呼ばないでください。そして金輪際、朱音に近づかないで』





「え…?」




『…行くよ、朱音』





そういって彼女達は去って行った。