最初はそんなことないだろ?って思ってた。 俺の家族は皆、美男美女だからね。 でも女子の一人が見せてくれた写真を見て驚いた。 男の方は芸能人かってくらい美少年で、女の子の方もとっても可愛かった。 一瞬、天使かと思ったくらいに。 …そう。その写真を見た時からきっと俺は彼女、野木朱音に恋したのかもしれない。 だからさっきも…彼女が泣いてるのを口実に近づいた。 それに彼女は… 「先輩・・・?」 彼女の声で現実に戻った。 『あっ…ゴメン。』 「えっと…私の名前は野木朱音です。」