Memory♢私が生まれた理由






最初はそんなことないだろ?って思ってた。



俺の家族は皆、美男美女だからね。



でも女子の一人が見せてくれた写真を見て驚いた。




男の方は芸能人かってくらい美少年で、女の子の方もとっても可愛かった。




一瞬、天使かと思ったくらいに。





…そう。その写真を見た時からきっと俺は彼女、野木朱音に恋したのかもしれない。




だからさっきも…彼女が泣いてるのを口実に近づいた。



それに彼女は…



「先輩・・・?」



彼女の声で現実に戻った。



『あっ…ゴメン。』



「えっと…私の名前は野木朱音です。」