Memory♢私が生まれた理由















「えっと…大丈夫です。ありがとうございます。」




『ありがとうございます、先輩。朱音…おいで。』




雨音は先輩を少し睨みながら、私に優しくそう言った。




耐えきれなくて、私は雨音に抱きついた。




『?そっか?』





先輩は不思議そうにこちらをみている。




まぁ…先輩は私の…由紀のことなんて覚えてないから、仕方がないんだけどね。





『…朱音、安藤も行こうか』



雨音がそう言ったので私もその場を立ち去ろうと




「えっと…突然すみませんでした。失礼します。」



と言った。



でも…





『待って!!』