「えっと…大丈夫です。ありがとうございます。」 『ありがとうございます、先輩。朱音…おいで。』 雨音は先輩を少し睨みながら、私に優しくそう言った。 耐えきれなくて、私は雨音に抱きついた。 『?そっか?』 先輩は不思議そうにこちらをみている。 まぁ…先輩は私の…由紀のことなんて覚えてないから、仕方がないんだけどね。 『…朱音、安藤も行こうか』 雨音がそう言ったので私もその場を立ち去ろうと 「えっと…突然すみませんでした。失礼します。」 と言った。 でも… 『待って!!』