「そして首筋には俺の毒牙を刺しておいた」
毒牙…?
「ひっ…」
私は思わず悲鳴を上げて、首筋を押さえる。
え、毒牙って何…!?
私、このままじゃ死んじゃうの!?
嫌な想像が脳内を巡る。
毒が体内にまわって、死に至った私の身体に皐月くんが歯を立てて血を啜り取る様子が容易に想像出来た。
「嫌、嫌っ…」
私は恐怖に満ちた目で、首を横に激しく振る。
そんなの私、認めない。
もうすぐ死んじゃうなんて事──
「…何か勘違いしてない?」
そんな私を嫌そうな顔で見る皐月くん。
「だ、だって…
私、もうすぐ死んじゃうんでしょっ!?」
ああ、こんな事ならもっと好き勝手に生きていれば良かった。
