何を意味するかなんて分かる訳が無い。
それを知りたいとも思わない。
この状況に置いて私が望む事。
それは今、この時、この場所で起こっている出来事を出来るだけ白紙に戻す事。
これ以上、皐月くんが言う事を肯定させない事──。
「その紋章は俺の飼い犬になる証。
言わば、その紋章がある限りお前は俺の奴隷状態って事だ。
簡単に言えば軟禁だな」
「そ、そんな軟禁って…」
犯罪じゃない!
私は手を背中にまわして服の上から擦ってみる。
今は痛い所も特に無いし紋章らしい物があるとも到底思えない。
だけど、
「だから、人間の目に見えるもんじゃ無いって言ってるだろ」
皐月くんは私の期待をあっさりと打ち砕く。
