「怖い顔なんてする必要無いんだよ?
寧ろ、誇りに思っても良い。
吸血鬼である俺等にとってお前等人間は下等な生物。
そんなお前を餌にしてやるって言ってんだから」
な、何て酷い事言うの!?
これがさっきまでの優しかった皐月くん!?
次々と飛び出してくる有り得無い皐月くんの発言に私は目を見開くばかりだった。
「だ、誰もそんな事してくれって頼んで無いっ!」
声を張り上げると皐月くんは呆れた顔で溜め息をついた。
「まだそんな自惚れた事言ってんの?
お前等、人間には俺等吸血鬼に歯向かう資格なんて無いんだよ」
皐月くんは一歩ずつ、私の方へ歩み寄って来る。
嫌っ、来ないで…っ!
「何で私なの。
私じゃ無くても餌になる人なら他にもいっぱいいるでしょ!?」
お願いだから私にしないでよ。
