答えは当たり前の如く、一つしか残されていなかった。
最初から選択肢なんて私には無かったんだ。
こくり、と小さく頷く。
それは了承の合図だった。
「じゃあ、依茉。
早速だけど俺に依茉の血を啜らせてくれないかな?」
皐月くんは単刀直入にそう言った。
血…、
私の血を…
啜らせて…!?
「な、何言ってんの…
皐月くん」
可笑しいよ、いきなりそんな事言うなんて。
私は皐月くんのシャツから手を離した。
「俺が可笑しい事言ってるって、そう思ってる?」
皐月くんの目がきらりと光った様な気がした。
「だ、だ、だって…」
そんな事、普通誰も言わない。
仮に冗談だとして、今こんな雰囲気の中で言う事じゃ無い。
