「ちゃんと答えて、皐月くん。
さっき此処に私を連れて来た時…
私の体に何をしたの!?」
明らかに体の中で異変が起きている。
震える声を口にして、目の前の皐月くんが着ているシャツの袖をぎゅっと掴んだ時。
「…勘の良い女はこれだから面倒臭い」
それは耳を疑う様な言葉だった。
「皐月、くん…?」
皐月くんの顔が見れなくなって
私はシャツを握る手の力を強め、代わりに首筋を見つめた。
今、何て──?
「でも、だからこそ前以て念には念を入れといたんだけどね」
皐月くんはクスクス笑った。
念には念を、って何の事──?
皐月くんは私の背中に片腕をまわした。
私は反射的にびくっと身体を震わせる。
