「そうじゃ無くて、その前から私の事見てたでしょ?」
襲いくる動悸の苦しさに息も絶え絶えになりながら迫った。
「何それ、依茉って結構自意識過剰なんだね?」
皐月くんは見下した様な視線を私に向ける。
「っ、」
普段の私なら何て恥ずかしい事を口にしたんだろう、と頬を赤くしてしまう。
でも今の私は違う意味で顔が火照っていくのを感じていた。
ズキッ、
その時、背中に焼ける様な痛みが走り。
続いて首筋がジリジリと痛み出した。
「っ、」
その痛みに顔を歪める。
痛みは一瞬で私の中から過ぎ去った。
だけど、心を渦巻くもやもや。
頭の中に浮かび上がってくる疑問だらけの符号。
そして何処から来るものか分からない計り知れない恐怖感。
