恐るべし、女豹!
私は二人の変わり身の早さを唖然として見ていた。
「ほら、依茉。
俺達も帰ろう?」
皐月くんがソファーから立ち上がって手を差し伸べてくれる。
「有り難う」
微笑んでその手を取り、私も立ち上がろうとした時だった。
「痛っ…!」
私は下半身に走った痛みに顔を歪めた。
「どうした、依茉?」
私がソファーから立つのを躊躇ったのを見て皐月くんが私の顔を覗き込んで来た。
「あ、ううん大丈夫」
長時間ずっと座っていたから、足が痺れただけなんだよ。
私は恐る恐る立ち上がる。
痛っ…
足の痺れ具合に顔をしかめると。
「ほら、」
皐月くんが握っていた私の手をぐいっと引っ張った。
