「だってそうでしょ?
頻繁にこの店の前を通る癸や恵でも会わないのに、
滅多に此処の前を通らない依茉が有賀くんに出逢えて
しかも付き合えたんだから
それってやっぱり運命だと思うな」
和夏…っ!
和夏の言葉に少し胸がキュンとなった時。
「俺もそう思うよ」
そう言ったのは皐月くんで。
えっ…!?
私は驚いた顔で皐月くんを見た。
皐月くんは愛想の良い笑顔を和夏達に向けていた。
嘘、本当に…?
彼氏のフリをしてくれているだけなんだって事、ちゃんと分かってる。
だけどただ単純に嬉しかった。
“運命”なんて口に出すのは恥ずかしい言葉をさらりと惜し気も無く言ってくれた皐月くんに。
