この気持ちは、一体何?
「ねぇ、そう言えばさ依茉と有賀くんって何処で知り合ったのー?」
不意に和夏が本から顔を上げて私と皐月くんの方に視線を向けた。
ひぃ、っ。
やっぱりこの質問キター!
『あーっ、それ気になるっ!』
『本当、本当!
依茉ちゃんったら一体何処で有賀くんみたいな格好良い人と知り合ったのよー!』
癸ちゃんも恵ちゃんも私と皐月くんの馴れ初めに興味津々だ。
何処でいつ知り合ったのー、なんて。
今さっき、このカラオケ キューブ店の前で知り合ったばかりですが何か?
そう言えたら良いのに。
だけど和夏との友情を保つ為にはこのまま嘘を重ねるしか無い訳で。
「出逢いはこのカラオケ店の真ん前なんだよ」
私は笑顔を作ってそう答える。
