「宜しく」
皐月くんは、優しい笑顔でにこっと笑い掛けた。
それを見て和夏達は
“きゃーっ!”と黄色い声を上げる。
「ほら、依茉座ろ?」
目まぐるしく変わる展開に付いて行けなくておろおろしていた私の手を引いて、皐月くんは空いている二人掛けのソファーに座った。
「有、有り難う」
私は真っ赤になって俯いてしまう。
『きゃー、ラブラブ!』
『見せ付けんなよっ!』
皆にそう言われながらも皐月くんは軽く笑って受け流していた。
「この子が癸(ミズノ)、でこの子が恵(メグミ)」
和夏が私と皐月くんに相槌を打ちながら一人ずつ合コンメンバーを紹介していく。
あのキャラメルオレンジの色をした髪の女の子は癸って言うのか。
