緋と微熱と狂想曲【上】






私がこの春大学に入ってから初めて出来た友達だ。



小柄でボブショートの髪。
いつもふわふわした様な感じの女の子。
女の私から見ても可愛いと思う。



「ちょっと待ってね」



確か、午後の講義は取っていなかった筈。
私はスケジュール帳をぱらぱらと捲って午後の予定を確認した。



…うん、この後の予定は何も無い。
今から家に帰って大人しく昨日店から借りて来たDVDでも見るつもりだったし。



「うん、空いてるよ」



私は和夏に笑顔で返事をした。



「わぁ、良かった!
じゃあさ、依茉これから一緒に遊ばない?」



「うんっ!勿論だよっ!」



大学で出来た友達からの初めてのお誘い。
私は二つ返事でOKした。



だって断る理由なんて何処にも無かったしね。