緋と微熱と狂想曲【上】






『依茉ちゃんの彼氏、ヤバい位格好良いんですけどーっ!』



『有り得ねー位、男前じゃん!』



『俺、依茉ちゃんと話してみたかったのに
これじゃ完敗って感じー』



『羨ましいーっ、依茉ちゃんっ!』



「有、有り難う…」



私はしどろもどろになりながらお礼を言う。



取、取り敢えず出だしはまずまずみたいね。



この調子で最後まで乗り切らなくちゃ!



『依茉ちゃん、彼氏の名前は何て言うの?』



和夏の友達であろう女の子の一人が話し掛けてきた。


キャラメルオレンジ色の結構明るい髪で緩くパーマを掛けている。



軽そうな印象、だけど優しそうな印象を受けた。



「えっと…

皐月くん、有賀皐月くんって言うの」




皐月くんの方を見ながら確認する様に答えると。