緋と微熱と狂想曲【上】





「…それは秘密。
合コンが終わった後のお楽しみかな?」



皐月くんはクスッと笑った。



「ふーん?
分かったっ!」



私は前を向いたまま頷いた。



「じゃ、絶対今言った事約束してね?」



「うんっ!」



「途中、目を瞑っても良いから」



目を瞑る…?



何で?



「…分かった」



皐月くんの言った意味が良く分からないまま私はそう答えた。



「じゃ、宜しく」



皐月くんがそう言った途端、



ズキッ、




背中に鋭い衝撃を受けた。



「皐、皐月くん…!?」



私は声を出す。



だけど、痛みはほんの一瞬で。



もう次の瞬間には背中は痛く無くなっていた。