皐月くんの声に、
「ほ、本当っ!?
有り難うっ!!」
私は椅子から立って飛び上がる程の勢いで喜んだ。
やった…!
これで今までの苦悩と心配が一気に吹き飛んだ。
これで和香も嫌な思いをしなくて済む!
私も助かるっ…!!
「本当に有り難うね、皐月くん!
珈琲だけじゃお礼足りないから他に何か奢って──」
「いや、奢るのは珈琲だけで良いよ。
依茉の彼氏になる代わりに一つ条件があるから」
私の言葉を遮って皐月くんは、にこっと笑った。
「条、件──?」
私はそれを聞いて身を固くした。
今の飛び上がる程の喜びの波が急激に引いていくのが分かった。
何だろう、条件って?
