「…うん」
「それで彼氏を装ってくれる人を探していたら、
いつの間にか合コンが始まる時間を過ぎていて和夏ちゃんから怒りの電話が来た。
と…」
…その通りで御座います。
私は懇願の眼差しで皐月くんを見た。
もう皐月くんしかいない。
「出逢ったばかりなのに、迷惑ばかり掛けて本当に悪いんだけど…
どうか一日…
いや、合コンが終わるまでで良いので私の彼氏になってくれないでしょーか?」
私は瞳をぎゅっと瞑って両手を握り合わせる。
ただでさえ、遅れて行くのに彼氏がいないなんて皆に言えない。
それを言った時の和夏の反応が怖いっ!
どうか、どうか…っ!
「…良いよ、依茉の彼氏になってやっても」
