窓越しに和夏がカラオケ キューブの店の中に消えて行くのを見届けると
私は携帯を閉じて鞄の中に閉まった。
「はぁー…」
やっぱり行けないって言えば良かった。
でもっ、今更だし…
本当に私のバカッ!
深い溜め息をついた私に皐月くんが訊ねた。
「何、待ち合わせの途中だった?」
「あ、うん…
何かごめんね」
「良いよ、てか彼氏いるんだね」
“意外~”
皐月くんは小さく笑った。
失礼だとか皐月くんにツッ込んでいる場合じゃ無かった。
だって私、彼氏いないんだもん。
でもあと数分の内に彼氏を作って合コン会場に行かないといけない。
だけど、彼氏が…
でも今更行けないなんて…
