「どうした、依茉?」
そんな私を見て皐月くんはじっと顔を覗き込んできた。
暫し見つめ合う私達。
…不思議。
皐月くんの事、失礼な人だって思ってるのに。
逢ったばかりなのに、馴れ馴れしいって思ってるのに。
今も呼び捨てで名前、呼ばれたのに。
長年付き合ってる男友達にも下の名前で呼ばれた事無いのに。
皐月くんに“依茉”って呼び捨てされるのは嫌じゃない。
何でか分からないけど、凄く不思議。
それにしても…、
私は瞬きもせず皐月くんを見つめた。
さっき肩を叩かれて振り向いてから、
皐月くんの顔を見てずっと思っていた事。
皐月くんは綺麗だ。
…って言うか美少年。
