緋と微熱と狂想曲【上】





火照る身体と溶けていく脳。

もう何も考えられない。


空気を求めて、胸を叩くと一瞬だけ口を解放してくれる。


そして私が荒い呼吸と共に酸素を吸い込んだ瞬間、次の息をつく間も無く
皐月くんの口付けが再開される。


侵食されている、


私の中に皐月くん自体が入ってくる感覚。


脳が麻痺する程の快感に、ただ息も絶え絶えに喘ぐ事しか出来無い。




ようやく口付けをやめた皐月くんは薄く微笑む。



「苦しくて気持ち良いだろ?

今ならきっと、体中の何処触ってもイッちゃうんじゃ無い?」



“試してみようか?”


耳元で囁かれて。



「や、め」


“やめて!”


そう叫ぼうとする前に、皐月くんはミニズボンの裾に手を入れて私の太股をスッと撫でた。