「…むかつく。
抵抗しないで、って初めに言ったよね?」
っ、
「でもっ」
「五月蝿い、口答えすんな」
次の言葉は言えなかった。
皐月くんが噛み付く様に私の唇を塞いだから。
「ん、んん~っ!」
皐月くんの舌が私の舌に触れた時、痛い程の快感が体中を駆け巡った。
あまりの衝撃に目を見開く事しか出来無い。
蠢く舌に意識が持っていかれる。
持ってイカレル。
“優しくなんてしないよ、依茉の恐怖に怯える顔が好きだから”
“抵抗するなら、お仕置きする。ちゃんと躾なきゃね?”
脳に皐月くんの声が響く。
今、キスされているから彼自身は喋っていない筈なのに。
それでも彼の舌が、冷たい目が、そう言っていた。
