いつ吸われるのかな、もうすぐ?それとももうちょっと後?
血を吸われる瞬間が怖い。
自分が自分じゃ無くなる様な感覚。
まるで死の淵に立たされたかの様な絶望にも似た感情が胸中を支配する刹那。
捕われた獲物の様に、ぐったりと身を捧げる時間が嫌。
昨日みたいな事にはなりたく無い。
「皐、月くんっ…」
「何」
「血を吸う、時は、
私に一言教えて…っ」
そしたら少なくとも身構える事が出来るから。
「やだ」
……!?
だけど非情にも皐月くんは悪戯っぽく笑う。
「何、で」
鎖骨をペロッと舐められてまた、びくりと身体を浮かせると皐月くんはクスクス笑った。
「だって、依茉の反応が可愛いんだもん」
