皐月くんは私の髪をひとしきり指で弄んだ後、髪に、額に、瞼にキスした。
ちゅ、と小さな効果音がリビングに響く。
…くすぐったい。
チュニックから出た腕を舐められて、思わず悲鳴を上げてしまった。
「ひゃっ」
「甘いね、肌」
手にキスされて、また瞼にキスされる。
心臓がバクバク音を立てて、何も考えられなくなる。
ふわふわする。
何だか皐月くんに食べられてるみたいだとぼんやり思った。
今から本当に食べられるんだろうけど。
次に皐月くんが鎖骨にキスした時、びくりと身体が跳ねてしまった。
「っ、あ」
「鎖骨感じる?」
そうじゃ、無くて。
段々と首筋に近付いていくのが分かるから、不安になるの。
覚悟はしていても、やっぱり。
