「記憶を消した時、あの女の人の言葉も操作したの?」
“何も覚えてない、何も知らない。
何で其処にいたのかも分からない”
この一点張りだったと言う事を聞いているから。
もしや、皐月くんに“そう言う風に答える様に”インプットされてしまったのでは無いかと思ったのだ。
だけど、
「はぁ?
そんな事、出来る訳無いだろ」
皐月くんは怪訝そうな顔をして溜め息をついた。
「昨日も言った通り、俺達が出来る事はマーキングと俺達に関する記憶を消す事のみ。
言語を操るって事は脳の中の情報操作。
所謂記憶を弄るって事になる」
「……。」
「そんな便利な事が出来るんなら
今頃、人間社会なんてまともに成立してない。
使い方によっては幾らでも悪用出来るからね」
「そっか、」
