ごくり、と喉が鳴る。
目が、逸らせない。
正直、今は皐月くんの近くにいたく無いのが本音だ。
だけどそうしたら、皐月くんの元へ行くのを拒否したら。
後々何をされるのか分からないのが怖い。
抗えない、無意味な選択肢。
震える手でペットボトルを握り締めたまま、私は皐月くんの座るソファーへと歩を進めた。
「ほら、」
目の前まで来ると皐月くんは自分の隣を指して其処に座れと合図する。
「……。」
私は目の前の小さなテーブルにぺットボトルを置いて、
少しの距離を保ちながら皐月くんの隣に座った。
「俺が後で作るから御飯、食べろよ?
弱ったら困るから」
ぽんぽん、と頭を撫でられる。
「…うん、有り難う」
