「ちょっと喉が渇いちゃって。
皐月くんも何か飲む?」
「いや、良い」
……。
「そっか」
会話が、続かない…!
「それよりさ」
次に会話を繰り出してくれたのは皐月くんの方だった。
「依茉、御飯食べないの?」
「あー、うん。
あんまりお腹空いて無くて」
そりゃ、だって、あんな場面を見せられたんだもの。
お腹が空く処か食欲が失せて気が滅入ってしまっている。
「それって、俺のせいだったりする?」
考えている事が分かったのだろうか。
皐月くんはじっと此方を見つめてくる。
ヤバい、
「そ、そんな事無いよ?」
笑顔を努めるも、間違い無く私の顔は今強張っているに違いない。
「依茉、おいで」
皐月くんは私から目を離さないまま手招きをした。
