緋と微熱と狂想曲【上】





問い掛ける疑問符だけが巡る。



けれど、


「それが、何?」


愚問だとでも言う様に挑発的な口調。


それが私の中の皐月くんと言う存在を粉々に破壊させた。


それが、何、って…



「何で“やめて”って言われてそれを俺が聞かなきゃいけない?

筋合い無いだろ」



――そうか。

今、苑朶さんの言った事、遥加さんが言った事がやっと理解出来たのかも知れない。


皐月くんは女の人を…

端から人間として見ていない。

対象を“餌”としか見ていない。


元から私達と対等だと思って無い。



弱者に対して同情の感情なんて、持ち合わせて無いんだ。



「…ここまでしたら可哀相だとか、思わないの?」