「実際今、そんな状態になってるけど救急車呼ぶのも案外面倒臭いな」
なんて蔑んだ目付きで女の人を見下ろす。
…信じられない。
本当に、これが、皐月くんなの?
「ど…して?」
どうして“食事”と言う行為でこんなにまで
この女の人の身体をぼろぼろにする必要があったの?
もっと、優しく、
そう、私の血を吸った時みたいに――
「どうして?
それは、この女が思い上がった勘違いをしていたからだ。
俺が、コイツの彼氏だなんて何処の口が言うのか」
冷めた視線が、瀕死状態の彼女に突き刺さる。
それが何だか自分の事の様に悲しく思えた。
