けれど、皐月くんは
「アイツ、わざと余計な事を」
と呟いて小さく舌打ちをした。
「御蔭でこっちは邪魔が入って食事が中断された。
…まああまり美味い女じゃ無かったから良いけど」
地面に倒れたままの女の人をじろりと見遣りながら、注意は私に向けられる。
“中断された”
それはまだ皐月くんが血を吸うつもりだったと言う事を意味していて。
…まだ吸う気だったんだ。まさか、殺すつもりだった?
なんて最悪な考えが頭を支配した。
「ねぇ、その女の人、殺す気だったの?」
そうであって欲しく無いと願いながら恐る恐る訊ねる。
「いや、別に殺す気は無かったけど。
病院送り位にしてやれば、とは考えてたね」
