意識を失ったのか、気が狂ったのか。
それとも――
生気を抜かれた様な二つの半眼が頭を垂れて
それでもなお血を啜り続ける皐月くん。
どうして、どうして?
もうこれ以上は――
やめて、
「もうやめて、皐月くん!」
震える身体で叫んだ。
届いて欲しい、でも届いて欲しく無い声。
今の皐月くんの視界に入ったらどうなるか、なんて考えたくも無い。
だけど叫ばずにはいられ無かった。
早く行為をやめさせなきゃ。
だってきっと、それ以上血を啜ったら彼女は――
瞬間、ぴたりと皐月くんの動きが止まった。
首筋から顔を離し、真っ赤な口元を手の甲で拭う。
