「当たり前だよ。
皐月に捨てられたく無いなら、の話だけど」
「捨てられたく無いなら?」
苑朶さんの言っている意味が良く理解出来無い。
「そう。
皐月は人間の余計な感情を嫌う。
愛だとか、友情だとか、同情だとか。
欲にまみれた人間を見下してる」
「……。」
「だから、皐月の事を好きだとか言う女や
性欲に対してよがる女はすぐに捨てられる。
皐月にとって女は餌でしか無い存在だから。
それ以上もそれ以下も要らない…
必要の無いものだとして見てる」
要らない感情、必要の無いもの。
苑朶さんから紡がれる一つ一つの単語達。
何気無い単語なのに、今はそれが私の胸を締め付ける。
皐月くんとは生きている世界が違うのだと犇々と感じさせられる。
