苑朶さんの手元にあるお酒の入ったグラスを見つめながら返事を待つ。
「……。」
苑朶さんは数秒沈黙を保った後、徐に口を開いた。
「彼女達の行く末を聞いて、依茉ちゃんはどうするの?」
「…え?」
まさか聞き返されるだなんて思っていなかった私。
苑朶さんの声に身を強張らせた。
簡単に教えられない答えだって言うの?
苑朶さんは自分の知っている情報ならさらっと教えてくれる、結構軽い人だと思っていたのに。
「どうするの、って。
聞いてはダメな質問だったんですか?」
慎重に、慎重に言葉を選んで口にする。
「いや?
そんな事は無いけど…」
苑朶さんは妖しく笑う。
だったら、どうして。
私にそんな事を──?
