「時に依茉ちゃん、何か私に用があったんじゃ無いのかい?」
鍋島さんは飲み終わったジュースの缶を私から取ると、軽く手で押し潰してそう言った。
「あ、そうだ!」
本来の目的をすっかり忘れていた。
私は皐月くんのバイト先、Sun Shineってお店に用があるんだった。
「鍋島さん、此処等辺で“Sun Shine”って言う名前のお店知りませんか?」
何気無く聞いたつもりだった。
でも、
「…Sun Shine?」
私の口から出た店の名前を耳にした途端、鍋島さんの顔は微かに強張った。
「御存知なんですか?」
この反応は店を知っている。
そう確信した私はじっ、と鍋島さんの目を見つめた。
